
先日、機会があって中央アジアのあたりの料理を食べました。食べたのは主にカレーでした。一般的な家庭用のカレールーはもちろん、比較的食べる機会のあるインドやネパールの方のカレーとも違う、知らない味がしました。「知らない味」ってすごく抽象的な表現ですが、よく考えてみると、日本で暮らしていると東~東南アジアやヨーロッパ、アメリカの方の料理を食べる機会は(味がジャパナイズされていることが多いとはいえ)ままありますから、いまだにこのように「うおお、知らない味だ…」となる機会があることに衝撃を受けました(私の世界がたんに狭いのはありますが…)。知らない味とはいえ、とても美味しく平らげました。満腹感と、知らない味の料理に出会ったぞ!!という高揚感とともに帰路につきました。
問題はその後でした。数時間後に胃がもたれたような感覚があり、しばらくそれが続きました。その後数回の食事は、あまり食欲がわかなかったほどでした。今ここでもう一度あの料理を食べたら、間違いなく胃が持たんとさえ思いました。例えるなら胃がホームシックになったような感覚です。私は外国に長期滞在とかしたことないですが、本当にホームシックになったら大変なんだろうなと思いました。醤油を水で割ったものしか飲めなくなりそう。
いまだかつて触れたことのないものに触れると、高揚感や好奇心とともに、異物へ対処するようなはたらきが生まれるのかなと思いました。今回は胃の問題でしたが、きっと他のこともそうな気がします。
外国語を勉強していて思うのが、一度に外国語と楽しくふれあえる時間には限度(許容時間)があるように思います。例えば外国語の動画などをしばらく見ていると、だんだん「お腹いっぱい!ストップ!」という気分になる。それが、その言語に習熟してくると許容時間が伸びていく。また、母国語に近い(≒母国からの距離が近い国の)言語ほど、最初から許容時間は長めである(恐らく言語の構造が近いため?)。たんなる感覚ですが、そんな気がします。言語はその国の文化をうつす鏡だと思うのですが、このようなことが起こるのは、やはり脳内で異文化を咀嚼する時間が必要だからなのだと思います。脳というか言語野がホームシックになってるのかもしれません。(笑)
