先日、しゃぶしゃぶ食べ放題を堪能してきました。焼肉の食べ放題は何度となく行きましたが、しゃぶしゃぶ食べ放題は初めての機会。焼肉食べ放題なんて、いかにもオラオラしいというか、ガツガツ食いまくるぞ!という気迫が字面からも見て取れます。一方、しゃぶしゃぶはそういう感じがしないというか、おしとやかな印象なんですよね。ですから、穏やかに肉を嗜むようなイメージを漠然と抱いてしまっていたのですが、全くもってそんなことはなかったです。
食べ放題ですので制限時間があります。その中で肉を好きなだけ食べることができます。ですが、好きなだけ食べることができるのは肉だけではありません。
まずはつけだれ。数種類にわたるたれに数種類にわたるトッピングが用意されています。いくつか適切な調合の例示はされているものの、どれを選べばいいのやら。「正解」がわかりません。次に野菜。葉菜から根菜、茸、豆腐やなんかまでさまざまな種類がありました。できるだけいろいろな野菜を食べてみたくなります。さらにシメ。ご飯や麺類はわかるんですが、なぜかカレーまでありました。最後にデザート。デザートを手作りするための用意がいくつかされていて、その横に色とりどりのトッピングが並んでいました。手作りってなんか興味をそそられませんか。やらずに終えたら損した気分になると思うんです。
肉のほかにこれだけの選択肢が並べられています。必然的に時間との闘いがはじまります。
時間が半分を過ぎたあたりから、ちらちら時計を確認するようになりました。あれを食べよう次はこれにいこうと頭を働かせながらひたすら食します。憎むらくは手作りのデザート。だいぶ時間を使うんですよね。美味しかったからいいんですけど。そうこうしているうちに時間が来ます。腹いっぱいの満足感と、試せなかった品目がわずかな心残り。また行きたくなる仕組みですね。本当によくできていると思います。
選択肢がほぼ肉の焼肉に比べたら、考えなければならないことが圧倒的に多い分、しゃぶしゃぶの食べ放題の方が非常に慌ただしかったです。穏やかさの欠片もなかったですね…。情報化社会の縮図のような食体験をした気分ではあります。(笑)