近頃は気持ちがちょっと鬱屈としており、何か頭を使わずに簡単で楽しいことがしたいなと。そういえば1年前ぐらいにダルゴナコーヒー作りが流行ったなあと思い当たり、早速試みてみました。
ダルゴナコーヒーづくりが流行した背景に、手軽、暇つぶしによい、それでいて見栄えがいいという性質があったように思います。というのも、使う材料はインスタントコーヒー、砂糖、牛乳の3点のみ。調理過程はコーヒーと砂糖をお湯で溶かし混ぜて牛乳に混ぜるだけ。しかし、このコーヒーと砂糖を混ぜて泡立たせる作業に時間がかかる。
以前から見かけるたびに美味しそうだなと夢が膨らんでいたのですが、この茶色いクリーム部分は実際に口にするとただのコーヒーと砂糖の味でした。いや、それはそうなのですが。(笑)見た目に夢の包容力がありますね。幼い頃クリスマスケーキの上に座したサンタさんをひとかじりしたときのことを思い出しました。…というのはあくまで茶色いクリームだけの話で、牛乳と混ぜて飲むとちゃんと美味しかったです。
ただやはりこの飲み物の肝は、実際にそれを消費する過程よりも、ただひたすらぼーっと泡立てる過程にあるのではないかと感じました。最初はどす黒い液体が、泡立てるごとに空気を含んで淡くホイップ状になっていく。この様子を眺めるのは一定の充実感があります。「ねるねるねるね」に代表されるようないわゆる知育菓子と似てるかもといえば少し乱暴に聞こえますが、同じような性質は多かれ少なかれあるように思います。
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