こもりきりのなまけもの。それこそが国を救うヒーローなのだ。といった主旨の動画がドイツで放送されているそうです。
「こもりきってなまけろ」と要請されたとすれば、1年前の自分なら目を輝かせて喜んだ。そんなこと永久にやれるぞと。1年後の自分が食傷気味だろうなどとは、想像だにしないと思います。
自粛に疲れたとGoogleサーチエンジンに向かって愚痴れば、意外と昨年の4~5月、もしくは10月頃の記事が多くヒットしました。記事の時期が必ずしも実態を反映しているものではないですが、早い人では1か月足らずでこもりきりの生活に鬱憤を募らせていることがわかります。
インドア生活。怠惰。これらは才能が要るんですね。「篭る才」なんて水と油のようにも聞こえるし、「怠惰の才」は揶揄または自嘲のように聞こえますが。しかし今世界では、これらに才長けた人こそが公共の福祉に大いに貢献している。価値観がある日突然逆転する現象はままありますが、これもその類でしょうか。その意識が一般的に浸透し得ているかはさておき。目の届く場所に見える人影に辟易するより、見えないヒーローに賞賛の言葉を送りたいです。
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