最近親が「あれをあれして」という言葉遣いをするようになって困ってます。
「あれ」は特に高齢者による頻出語として昨今ところにより警戒されているものです。しかし、「あれ」は「あれ」といえど、「あれ」にも種類があることに気づきました。
一つは固有名詞の「あれ」。「あれ、あれ、こないだ会ったあの人~」。これは記憶力の衰えによって発現します。高齢の方が危惧する一般的な「あれ」です。
もう一つは動詞の「あれする」。「後であれするからあれしといて~」。これで通じる方もどうかと思います。前者と決定的に違うのは、こちらは言語運用能力の衰えによって発現している点です。
自分の親は圧倒的に後者が多いです。自分が一番最初に日本語を教わった師は間違いなく親であるはずなのに、師の言葉遣いがこうなってしまってはなんだか悲しくなってきますね。
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