「重複」「代替」の読み方で言葉に対するていねいさがわかる

2020/05/28 22:16

大学時代までは何だかんだで感性の近しい人同士で集まるのでいいのですが、社会人になるといろんな人と関わる必要が出てきてしまいます。

いろんな人の中にいると「この人はどんな人か」と分析すべき場面が多いのですが、こと言葉に対するていねいさに関してはこれが個人的にベストヒットでした。

「重複」「代替」をどう読むか?

何かとおしごとの場では使われることが多いであろうこの二語。

仕事をしていると、「じゅうふく」「だいがえ」と読む人と「ちょうふく」「だいたい」と読む人が割と半々くらいの印象であるこの言葉、
かっこ書きで「正しくは」、「ちょうふく」と「だいたい」が正式な読み方です。

ただ決して現代において「じゅうふく」「だいがえ」は誤用ではありません。
これらの読み方は、このように誤用されることが多かったため、正式な読み方として認められつつあります。
「慣用読み」とも言うらしいです。
(どのくらい正式か、学校ではどう教えられているのかはちょっとわかりません…)

しかしだからこそ、これらの言葉の使い方にその人の言葉のていねいさが表れると思っています。
あくまで私見ですが、両者の読み方の存在を理解している人のほとんどは正式な読み方を用いている気がします。
言葉に対してある程度敏感な人は「ちょうふく」「だいたい」を用いてる傾向がある気がする。

それでも「敢えて」これらの慣用読みを取る拘りの強い日本語マスターには、私はいまだ出会ったことがありません…。
(そういった人はその他の言動で、言葉に対するこだわりがあふれ出そうな気がしますが…)

私は学生時代に習って以降「ちょうふく」「だいたい」と読んでいます。
それが正しいものとして(テストやなんかで刷り込まれながら)育ったので、社会に出てかなり多くの人が「じゅうふく」「だいがえ」と読んでいて正直愕然としました。マジかと。
しかし言葉は生ものなので、自分より下の世代に対してこの感覚を押し付けてしまっては老害もいいとこですね…自戒をこめて。

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