機会があってPS2版DQ5の仲間モンスター全70体を描かせて頂きました。せっかくなのでこちらでご紹介します。制作にかけた時間は丸3日で、だいたい1枚30分ペースを意識して描きました(オーバーしているものも多々あります)。急いで描いているので結構粗が多いです。
以下制作順に並べております。PS2版DQ5は私が初めてプレイしたRPGでもあるので思い入れがとても深く、描いていてとても楽しかったです。
■ベビーパンサー
DQ5を何周しても彼の名前は「チロル」。もうちょっと苦戦するかと思ったらすんなり描けました。
■スライム
これ以降のスライム系すべてに言えることですが、顔のバランスを取るのがすごく難しかったです。このスライムはすべて描き終わったあとに顔を描き直しました。
■ブラウニー
イメージは会心の一撃。
■ドラキー
幼い頃ラナルータにロマンを感じて長いこと馬車に入れていた気がする。
■ばくだんベビー
「ニトロ」という名前をなぜかくさったしたいとごっちゃにしてしまう。
■エビルアップル
倒されたときに上にはねるのがちょっと面白い。あのシーンを少し想定しました。
■おばけきのこ
特に意識はしなかったのですが「今でしょ」っぽくなってしまった。
■メタルスライム
基本的に他のモンスターは影色しか入れていませんが、メタルなのでハイライトを入れています。
■くさったしたい
上から順に描いてきて、やっぱり人型は描きやすいと思った瞬間です。
■スライムナイト
小学生の頃スライムの大きいクッションを買ってもらったのですが、その上に乗ってスライムナイトごっこをしてました。あの頃は「ピエール」という名前がしっくりこなくて「スライト」に改名してました。思い入れが深いモンスターです。
■ドラゴンキッズ
絶妙に馬車に入れるか悩むモンスター。DQ10ではかなり強いです。
■イエティ
おたけびか何かをしてるときにこんなポーズをしていたイメージがある。DQ4のベロリンマンと混じってるかな?結構強いので粘って仲間にした覚えがあります。
■ダンスニードル
攻撃するときのモーションがすごく愉快でかわいいモンスター。口をすぼめてるときは針をしまっていた気がするのでちょっとイラストが矛盾してます。(笑)
■ホイミスライム
癒し系。とりあえず馬車にいてほしい。一見シンプルそうな見た目ですが、触手のバランスを取るのが大変でした。
■クックルー
イラスト70体チャレンジとしては序盤の鬼門でした。3Dモデルのキャプチャを見てもいまいち構造がわからなかったので、公式デザインの角度から少し変化をつけただけになってしまいました。
■エンプーサ
かなりユニークなモンスターですが最近の作品にはいません。今度出てきたらまず間違いなくぱふぱふをすると思う。
■ビックアイ
子供の頃に好きだったモンスターのひとり。単眼ですが怖くなく愛嬌があります。
■まほうつかい
魔法を唱えている感じにしたかったんですがバンザイっぽくなりました。(笑)
■さまようよろい
意外と仲間にできたことがなかった気がする。
■ミステリドール
公式デザインから変化がつけづらかったモンスター。細かいことですが、今回描くまで名前が「ミステリードール」だと思ってました。
■ドロヌーバ
ドロヌーバはどう描いてもドロヌーバになるだろ!と思って適当に描いたら、集中力が切れかかっていたのもあり結構時間を要しました。幼い頃高いHPに惚れ込んで長いこと先頭に立ってもらっていた思い出のモンスターです。
■キラーパンサー
成長したチロルです。かなり描くのが辛かった。他のモンスターよりも時間をかけて慎重に描きました。
■パペットマン
素直に人っぽく描きましたが、もう少しパーツがあちこち向いていてもよかったですね。
■キメラ
DQ5もそうですが、DQビルダーズ2で無限にお世話になりました。頼もしい。この姿はビルダーズ2で後ろをついてくるところを思い浮かべながら描いています。
■ばくだんいわ
「ぶきみな笑みを浮かべている」を念頭に。幼い頃ばくだんいわとエンカウントするのが怖くて仕方なかった。
■おどるほうせき
アクセサリーが多いので動きがつけやすかったです。
■ほのおのせんし
DQ10か何かの攻撃モーションで火の玉をお手玉にしていたのでそれを意識して描きました。
■ベホマスライム
ベホマを唱えた!という瞬間を念頭に。ホイミスライム系は3通りいるのでポーズ分けに少し悩みました。
■しびれくらげ
他の2体と違い攻撃系のホイミスライム系統。痺れさせる触手を振り下ろしている感じ。
■キングスライム
PS2版DQ5はその大きなボディがより一層大きく見えます。
■ドラゴンマッド
描いてみて気づきましたが結構ナマズっぽい顔してますね。
■ミニデーモン
幼い頃好きだったモンスター。でもその頃似顔絵を描こうとして全然似なかった記憶があります。猿額のキャラクターってバランスを取るのが少し難しいんですよね。あの頃もウインクしたミニデーモンを描いていた記憶があったので、今回もウインクさせてみました。
■メッサーラ
イケメンなイメージ。横顔でカッコつけてみました。仲間になるまでよく粘った記憶が。
■はぐれメタル
彼を仲間にするのが全DQ5プレイヤーの夢と言っては過言でしょうか。夢を掴もうとする手からひたすら逃げていくところを想定して描きました。
■オークキング
最近のDQ作品でよく鼻をこすっている印象があったのでそちらを念頭におきました。有能モンスターと言われていますが実はあまり使ったことはないです。
■ホークマン
索敵している感じ。
■アームライオン
百獣の王をモチーフにしているのに作中の彼の性能は……。名前の通り腕をもうちょっと際立たせた構図の方がよかったか。
■ネーレウス
色違いの「まほうじじい」の方が印象が強くて正直あまり印象がないモンスターです。ポーズもちょっと浮かばなかったのですがお茶目な感じになりました。
■おばけキャンドル
常に走っているイメージがあるのでこのポーズで。
■ゴースト
かわいい。けど、DQビルダーズを経て少し厄介なイメージがついてしまった。DQ5ではかわいいだけなので愛嬌のある感じで。
■ブリザードマン
先に紹介したほのおのせんしと対になる感じで意識しました。口を上下逆にしようか迷いましたが原作通りで。
■エリミネーター
名前の通り危ないイメージのあるモンスター。作中でも危ない技ばかり使います。武器を前面に押し出しました。
■ゴーレム
最初は手を突き出してにおうだちしているところを描こうとしましたが、縦横比の問題で実現が難しかったのでパンチに変えました。
■ケンタラウス
角度をつけるのが難しく公式デザインの模写みたいになってしまった。ナルシストっぽいイメージで描きましたが、手の表情がつけられなかったのでよくわからない感じに…
■プチヒーロー
なるべくポーズが被らないように描きたかったのですがスライムナイトと被りました。小さな勇者の旅立ちといった感じです。
■プチファイター
小ささを強調した角度で立ち向かっていくイメージで。
■プチプリースト
天から何かが舞い降りている。手に持っているアクセサリーのデザインを元のものから最新のドラクエの教会のシンボルに変えています。
■プチマージ
幼い頃好きだったモンスター。昔から似顔絵が描きやすかった覚えがあります。無難なポーズになってしまった。
■スライムベホマズン
神官っぽい感じを表現する方法がちょっと思いつかなかったです。とりあえずキングスライムからは違うアングルで。
■ソルジャーブル
盾の小ささをより一層デフォルメして描きました。得物を捨象したモンスターは彼だけかもしれない。(笑)
■サターンヘルム
装備じゃなくてモンスターです。特に歯のあたりが不気味ですね。
■メガザルロック
本来ならばくだんいわより無害なモンスターなのでそのように描くところですが、仲間になる確率の低さ(1/256)を表現するためにコワモテにしました。光源の置き方も少し変えています。なぜここまで仲間にする確率が下げられたのか謎なモンスターです。
■アンクルホーン
人型ですが少し難しかったです。打撃も魔法もいけるぞ!というのを左腕と右腕で表現しました。
■ガップリン
色違いのエビルアップルばかり目立って影が薄いモンスター。やはり特色が思い浮かばなかったのでとりあえずアングルを変えました。
■コロヒーロー
プチット族から変化をつけるために、コロボックル族は少し落ち着いた感じをイメージしています。
■コロファイター
普段こちらのアングルは苦手ですが、目のパーツがないとそこまで苦しくないですね…
■コロプリースト
神官なので教えを説いている感じに。プチプリースト同様、手に持っているアクセサリーのデザインを元のものから最新のドラクエの教会のシンボルに変えています。
■コロマージ
落ち着いた感じを…と思っていたのに、コロマージだけ陽気な感じになってしまった。プチマージと色を逆にしたいです。(笑)
■ザイル
戦力にするのはやや難があるキャラクターですが、頼もしい感じに描きました。斧を持つモンスターが多すぎて変化をつけるのに少し悩みました。
■ホークブリザード
鳥型は苦手だから難関だ…と思っていましたが、描き始めたら案外いい感じにまとまりました。ザラキがとても怖かったです。
■おおねずみ
アングルを変化させることに執心しすぎて、後から「なんで背中向けさせちゃったんだろ…」と思いました。(笑)DQビルダーズ2のおかげでかわいいイメージがついたモンスターです。
■エビルマスター
恐怖のレッドイーター・ブルーイーター使い。まさに彼らを操っているような感じで描きました。
■シュプリンガー
先に斧持ちが多くて悩んだと綴りましたが、剣盾も同様です。この縦横比でどう格好よく見せるか結構悩みました。このあたりからが最終盤に出てくるモンスターなのですが、見た目の複雑度が上がって一枚一枚必死に描いています。
■グレイトドラゴン
個人的には彼が仲間にならないと絶対にラストダンジョンに行きません。そのくらい思い入れがあるモンスターなのでどうにかして格好よく見せたかったです。最初正面から威嚇している顔を描きましたがうまくいかずボツにしました。
■キラーマシン
これを描き始める前に「このチャレンジ的にはこいつがラスボスだ!」と思いました。ボウガンをメインにするか悩みましたがこちらで。
■ギガンテス
単眼ですがちょっとかわいいですね。最終盤のモンスターにしてはシンプルなデザインなので箸休めの気分です。
■ライオネック
PS2版DQ5というのは本当にモンスターのモーションが凝っているんですが、その中でもライオネック系統はイチオシです。かなりかっこいいです。これはその中の攻撃モーションを意識して描きました。この構図は他のモンスターを描いている間に頭に浮かんでいました。
■ヘルバトラー
クリア後の隠しダンジョンで仲間になるのにその確率は驚異の1/256。そのような真の強敵感を表現しました。光もやや下から当てています。最後の最後で集中力が切れかかっていたこともあり、何度修正しても似なさ過ぎてかなり時間をかけて描きました。
■プチターク
一度も出会ったことがなければ後の作品でも見たことがないので個人的には幻のモンスターです。性格がわからなかったので一回動画で確認しました。それなのに、ポーズがネタ切れでなんか普通になってしまった…(笑)
■プオーン
最近の作品で登場するプオーンは鼻垂れ姿なのですが、DQ5では鼻は垂れてなかったのでそちらで。DQ10のプオーンしか知らなかったのですが、DQ5の動画を見て出自も性格もあまりにも違うので困惑しました。(笑)
短期間でこれだけ多くのイラストを描いたのは初めてかもしれません。モンスターを描く経験もあまりなかったのですが、意外と筆が動く自分に驚きました。とはいえ基本的に人型は楽で獣型は難しかったです。翼パーツなどもあまり扱い慣れていなかったので、翼で表情をつけることがあまりできませんでした。
実はこの作業に着手する直前までプログラムを組んでいて、そちらで結構頭のバッテリーが切れていたのですが、それはあまり問題ではありませんでした。改めてプログラム組む頭と絵を描く頭は違うなと実感しました。ちなみにこの作業が終わった直後にピアノを弾いたら譜面が丸ごと頭から抜けるという稀有な事態になったので、絵を描く頭とピアノを弾く頭は近いかもしれません。(笑)