アニメが海外で親しまれる理由

2021/12/15 16:17

日本のアニメはひょっとすると日本人が想像しているよりも強く海外で広がっているようです。海外の方とお話ししていると、大半の方が日本語を学習するようになったきっかけとしてアニメやVtuberを挙げています。最近見かけた記事で、世界でよく学ばれている言語として日本語が上位にランクインしたというものがありました。体感レベルでは先に挙げたようなコンテンツの力なのではないかと考えています。

さて、言語を習得する上で切っても切り離せない壁が音の聞き取りです。最近自分が英語を勉強するようになって一番苦しいと感じるのがこれです。文字で起こしてもらえればある程度はわかる。教材チックなリスニング用音声などもある程度はわかるようになってきた。しかし、英語のゲーム実況動画などを見ても早すぎて何言ってるのか全然わからない。所詮は試験問題じみた箱庭の中から出られないのか、私の英語力は。などと打ちひしがれていたときでした。

英語と日本語を両方話せる方に出会ったので、思わず「聞き取りが難しいんですけど、なんかいい方法ないですか」と伺ってみました。すると「英語のTVショーなんかがいいよ」と返ってきました。彼らははっきりきれいにしゃべるが、実況者など一般人はもっとラフな話し方をすると。例えば日本語の場合も、アニメなんかでは素敵な声で「おはようございます」と言うけど、日常では「おはよざいまーっ」って言いますよねと。それを聞いて、何か私の中でストンと腑に落ちた感じがしました。

そのように考えたとき、アニメやVtuberはとてもいい日本語学習コンテンツなのだということに気付きました。日本語ネイティブからすると時には仰々しくも聞こえる独特な話し方は、日本語を勉強している方からするとかなりわかりやすいものなのかもしれません。アニメやVtuberが海外で驚くほどの広がりを見せているのは、単に「かわいい」からだけでなく、そういった声優の方の仕事が多く手伝っているのだと思います。

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