近頃Youtubeでライブ配信(生放送)が増えてきたように思います。予め録画された動画と大きく違うのは、視聴者同士が配信ごとに設けられたチャットルームでリアルタイムに意見を交換できる点です。視聴者のコメントを受けて配信者が反応を示すことができるという双方向性もあります。
Youtubeのライブ配信にはスーパーチャット(詳しくは後述)を導入することができます。チャットルームにスーパーチャットが流れるごとに配信者が「ありがとう!」と反応し、すかさず視聴者から「ナイスパ!」の合いの手。お祭りのようだな~と思う反面、ところによっては湯水のごとくお金が飛び交うので、果たして支払う側の懐はどんな異次元構造になっているんだと邪な勘繰りをせずにはいられませんでした。
とはいえスーパーチャットはデジタルコミュニケーションの新たな側面として盛り上がりを見せています。その一方で、スーパーチャットやナイスパ!をGoogleサーチエンジンに訊ねてみたところ、サジェストには「スーパーチャット 頭おかしい」や「ナイスパ 気持ち悪い」が上位に並びました。記事のいくつかに目を通すと、千や万の額をポンと出すことや、視聴者がその行為に「ナイス」と賛辞することに違和感および嫌悪感を呈していました。
このように、少なくとも日本版Youtubeのスーパーチャット文化は温度差が明確に分かれているようです。なぜスーパーチャットや「ナイスパ!」が気持ち悪がられるのか、ちょっと考えてみたいと思います。